カテゴリー: 教育

関西教育ICT展

昨年は出展社だった関西教育ICT展。今年は参加者として行ってきました。

展示企業の数は昨年とほぼ変わらず。そして人出は若干多いような気もしますが、やはりEDIXと比較すると少ないですね。むしろ、展示企業への売り込みばっかりをやって来ました。いや、売り込みするしかないというかさ、本来は彼らが買って欲しいんだろうけど。

まぁ、幾つかの企業と協業出来そうな話が出来ましたから、来週はそのあたりの初回打ち合わせ大会になりそうな感じです。というか、8月中はそういう感じになるのかなぁ。

 

今月の歩数:35,219歩
今日の体重:69.7kg

Categories: eラーニングネタ帳 教育

天文教育普及研究会 近畿支部会

京都大学にて表題の研究会が行われました。朝10時半から18時半という、非常に長時間の研究会で、実はもうへべへべというか、完全に疲れ切ってしまっております。

今日のテーマは「天文教育にSNSをどう活用するのか?」という話でした。Twitterの歴史に関する話があったりと、ちょっと面白いネタがありました。もちろん、普段使っている人からすると当たり前の内容がほとんどだったのですが、教育普及現場の大多数の人からすると、かなり新鮮な話題が多かったようで、盛況でした。

まぁ、面白かったのでいいかなぁ。さすがに疲れまくりましたけど。

 

今月の歩数:13,481歩
今日の体重:67.7kg

地学教育学会

母校である大阪教育大学天王寺分校で地学教育学会が開催されるということで、あべのハルカスを確認するのと併せて、久しぶりに行ってみることにしました。

今回は午前中の研究発表と、午後からのパネルディスカッションを見てきました。
印象に残った発表は、Mitakaを使って、地球から見た金星の満ち欠けを確認するという方法。これはたぶんステラナビゲーターとか、ステラシアターでも出来るんじゃないかな? と思ってステラシアタープロで調べてみましたが、残念ながらこれでは確認出来ず。
やっぱりMitakaでないとダメなのか…

午後からのパネルディスカッションは、指導教官だった福江氏が司会。うん、まぁいろいろと面白かった。
「地学を一言で言うと?」
「地学を目指したきっかけは?」
「地学の好きなところ」
「地学の嫌いなところ」
「地学を教えていて食いつきの良いところ」
「地学を教えていてダメだったところ」
という質問を、大喜利形式でパネラーが答えていきます。6人のパネラーにはウケを取ることも求められましたが、皆さん真面目でしたね。まぁ、福江さんの司会が真面目なんだから、仕方が無いと言えば仕方が無いんですが。

個人的にウケたのは、「地学の好きなところ」の答えの一つで、
「ハンマーを持った、かっこいい自分
(ただし、一般人にどん引きされる寂しさもある)」
でした。わかる、わかるぞ! たぶんBUMP OF CHICKENあたりに歌ってもらえれば、印象も変わるんだよ。彼ら、天文学関係のネタが多いけど、今度は地質系も書いてもらおうよ!

あー、そうか。ここまで書いていて思いついた。たぶんBUMP OF CHICKENに月の縦孔の歌を作ってもらえば良いんだ。そうすりゃそれにかこつけてサインももらえたりするんじゃなかろうか? うん、それはありかもね。

ちなみに、あべのハルカスはただの高いビルでした。つまらん。

あと、久しぶりに日本橋も寄りましたが、ずいぶんと雰囲気が変わっていて、ちょっとびっくりでしたわ。

今月の歩数:202,384歩
今日の体重:67.9kg

Categories: 教育 科学・技術・SF

原石交流会プロジェクト 第2回会合

という、ODCCという団体が主催している会合に行って来ました。これは、

「ネタはあるんだけど、作るだけの技術が無い」
「商品はあるんだけど、売り方が分からない」

など、埋もれているものを掘り出し、アイデアをくっつけるなりしてヒット商品を生み出せたら、という会合です。先週金曜日のメンバーとかぶっておりまして、

「何か喋って下さい」

と言われたので、喋ることにしたわけですが…昨日の帰りの電車の中では

「e-GOALシステムを使ったe-Learning」
「デジタル・ドームシアター」
「東大阪中小企業×博物館・科学館」
「JAXA観測衛星データの画像を使った教材開発」
「月の縦孔探査アウトリーチ」

のうちのどれかを喋るつもりでTwitterとFacebookに書いたのですが、その後、急遽別のネタにしました。それは

「FCS(First Contact Simulation)をベースとしたコミュニケーション学習ゲーム」

というものです。FCSについてはCONTACT Japanのサイトを参考にしていただくとして、コミュニケーションというのはものすごく難しくて、ある文字や単語をどの様な物に割り振るのか?にはルールがあり、そのルールをキッチリと把握し、共有しないとうまく意思疎通は出来ないんですよ、というのを学ばせたいわけです。

そこで、例えば絵文字のみでメッセージを送るLineのようなアプリをつくったらどうか、と。どの絵文字をどういう意味に割り当てるのか、絵文字を組み合わせることで複雑な意味を生み出していくという遊びを通じて、少人数でのコミュニケーションを楽しんでもらっても良いし、他の人に暗号クイズみたいなものを出しても良いな、と。

これにより

1.コミュニケーションには共通のルールが必要
2.他の集団のルールと一致しているとは限らない
3.なので、意思疎通にはルールのすりあわせというか、相手のルールを理解することが必要

というのを体感し、理解できるようなものを作りたいなぁと考えています。考えているだけではダメで、もう10年もほったらかしているので、そろそろ本格的に何とかしようと思ったわけですね。さぁ、誰かに作らせよう。

 

今月の歩数:267,643歩
今日の体重:67.3kg

アースビュー・デモ

JAXA相模原キャンパスで、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」暴露部に設置されたハイビジョンカメラによるシステム、通称「アースビュー」のデモを見てきました。基本的には日本宇宙フォーラムさんが、文部科学省の

宇宙利用促進調整委託費

を使って整備したシステムです。暴露部にSONYの民生用ハイビジョンカメラを2台、直下と左10度に傾けたカメラの2台を設置し、リアルタイムで地球の様子を撮影・視聴できるようにしたシステムです。

最も広角で350km×200kmが映るそうです。最も望遠側で10倍ズームですので、35km×20kmが映ることになります。このクラスだと、解像度はともかく、サイズとしては陸域観測衛星「だいち」と同じ画角になりますよね。雲の様子がきれいに映し出されていますし、「だいち」の様に3色合成だのなんだのの処理をしなくてよいので、大変使い勝手が良さそうです。

あとは観測リクエストの手順とか、過去に撮影したもののライブラリ化などの手順などが気になるところです。まだ少し足りないところがあると思いましたので、少し意見を出してきました。

というかですね。本来、今日のデモはJAXAの宇宙教育センター向けのデモであったはずで、私は部外者なんですよね。部外者なのになぜかそこにいてデモを見て、しかも質問したり意見を言ったりしているという、なんだか妙な状況になっておりました。まぁ、担当の方が実は「きぼう利用推進室」にいらっしゃった方で、その昔、意見交換を行ったことのある方でしたので、やりやすかったのも事実なんですが。

何とか、教材化の道筋を考えて、提案していきたいと思います。

 

今日の歩数:12,752歩(12月合計:209,729歩)
今日の体重:67.9kg

Categories: 宇宙開発 教育

天文教育普及研究会 近畿支部会参加

琵琶湖博物館天文教育普及研究会近畿支部会が開催されました。昨年の京都産業大学以来の開催です。まぁ、毎年年1回しか行っていないわけですから、こんなもんだろうとは思いますけど。
今年のテーマは「学校と博物館の連携」です。
特に琵琶湖博物館は、もともとそういうのを想定して作られた博物館だと言うことで、学校の教員が学校連携学領域の学芸職員として派遣されています。今回は後輩の一人がここに派遣されたと言うことで実現しました。
 
今回の研究会で面白かったのは2つ。
 
一つ目は京都産業大学のボランティア、補助員の2制度です。特にその教育の仕方でしょうか。大学の望遠鏡を使った一般公開を担当する人員の養成を行っているわけですが、知識を付けないといけないのはもちろん、お客さんとのコミュニケーションも取らなければいけませんし、わかりやすく解説する方法も身につけなければいけません。なかなか難しい話です。
休憩時間中に名刺交換も兼ねて少し話をさせていただきましたが、やはりそこの所は個々人の性格もあるし、一筋縄には行かないようです。それでも外部講師を招聘したりして、学内の人間が言いにくいこともズバズバ言ってもらっているとのこと。これからどの様な感じでその辺を鍛えていくのか、楽しみです。そこは私も苦労しているところですから。自分はどのようにでもできるので、全然気にならないのですが、これを他人に教えるのは難しいもんなぁ…こればかりは、
「言えば分かる」
というもんでもないし。
 
二つ目の面白かった話は「ローヌ川の星月夜」を使った小学校の授業実例です。
「何の星座を描いたものか?」
を議論させるというものなのだそうですが、実はこういう星の並びは幾つかあるため、答えはゴッホ以外しか知らない「オープンエンド」型の授業になるということだそうで。
もちろん、幾つかの候補は示して終わるので、「もやっとした感じ」は残らないようになるんだそうですが、このアプローチは
「散々議論させておいて、結局自分は間違ってたのかよ」
というような形に陥らないそうなので、生徒の満足度も確保できるというから面白い。
実は今、eラーニングでまさにオープンエンド型のコンテンツを作ろうとしていまして、これが上手くいけば、大変面白いのではないかと考えています。ちょっとヒントになったかな。
 
そうだなぁ…来年くらいは久しぶりに発表しても良いかもしれませんな。
 
今日の歩数:9,266歩(11月合計:242,068歩)
今日の体重:67.2kg

Categories: 教育 日記・コラム・つぶやき

New Education Expo 2012 in 大阪 最終日

昨日に続き今日も参加です。再び天満橋のOMMビルです。今日もセミナーを2つ申し込んでおりました。やはり一人一台の情報端末時代にどの様な学習を行うかです。

 

「1人1台情報端末の学習環境新時代を目指して」
清水康敬

まずは1つ目。フューチャースクールの現状報告。現在フューチャースクールとして小学校10校、中学校8校、特別支援学校2校が選定され、小学校は2010年から、それ以外は2011年からスタートしています。
これらの学校には高機能タブレットが入っているが、この中からどういう機能が必要なのか?どういう機能が学習効果を高めるのか?を検証し、必要なものを全学校に展開するという。

この施策は民主党の原口氏が大臣の時に、シンガポールで「School for the Future」を見て、日本にフューチャースクールを作ろうと思ったのが最初だという。つまり国の将来の教育を考えたときに、シンガポールの進んでいるICT活用教育が素晴らしく映ったということなのだろう。

ただし問題点もある。例えばタブレットは文字を書きにくい。すると、文字を書くという行為に起因する学習は、どうしても修得しにくくなり、効果が現れない。もちろんデジタルの良い面もあり、例えば漢字の筆順学習には効果的なのだそうだが、逆に数をこなす必要のあるドリルのようなものだと、どうしても紙に劣るらしい。今はこういう事例を集めることが重要だと考えているらしい。

 

「1人1台タブレットPCの活用
フューチャースクール事業(総務省)・学びのイノベーション事業(文科省)の実践事例から」

堀田龍也

塩崎小学校の活用事例。クラス共有、グループ共有、遠隔交流(Skype)、制作活動、調べ学習、習熟。以上6つがキーワード。

これらの学習を行うのに重要なこととして、ソフトの習熟にも時間がかかるという指摘がされていた。特に大人と比べて児童は応用がなかなか利かず、同じ様なメニューがあるだろう、などという勘が働きにくいらしい。なのでソフトの数は少なく、かつ操作性が統一されていた方がよいそうな。

また佐賀の西与賀小学校では、つかむ、見通す、さぐる、まとめる、という流れこの流れで、最初は電子黒板、そしてまとめではタブレットPCという流れになるパターン。これは昨日の箕面の学校も同じ。ところが3例目の広島の藤の木では、同じ流れでも、つかみはタブレットで、まとめが電子黒板。全くの逆になっているのが面白い。

さて、タブレットを机の上にそのまま置くと、タブレットをのぞき込むような形となり姿勢が悪くなるので、牛乳パックで,何と言うんでしょうか、斜めにする台を作っているそうで。これを「タブレットまくら」と呼んでいるそうな。別の学校(藤の木)ではサランラップの芯だそうで。フューチャースクールも大変だなあ。

あと、ノートの取り方も変わるらしい。最初は自分さえ分かれば良いという書き方であったのが、自分のタブブレットPC上で書いていたノートが電子黒板に映し出され、それを使ってクラスメイトに説明をするという授業が何度も繰り返されていると、クラスメイトに対して電子黒板で発表する事を前提にしたノートの書き方をするようになる。これは大きな進展!何しろ、

「何故そう考えるのか?」
「どういう理由なのか?」
「どれとどれが関連しているのか?」

などを矢印を使ったり、吹き出しメモを使ったりして、キレイに整理するようになるらしい。

いやぁ、面白いですなぁ。

明日は大阪市立科学館に行ってます。

 

今日の歩数:15,170歩(6月合計:264,005歩)
今日の体重:68.1kg

Categories: 教育 日記・コラム・つぶやき

New Education Expo 2012 in 大阪 初日

今日はこれに参加です。場所は天満橋のOMMビル。セミナーを幾つか申し込んでおりましたが、基本はタブレットをどうやって授業で活用するか?です。

さて、では2つのセミナーをレポートしてみます。

 

「教育クラウド、デジタル教科書がひらく学びの未来」
中村伊知哉

まずは海外の事例。韓国やシンガポールの事例を紹介されたり、ウルグアイを始め、世界150万人に配布された100ドルパソコンなど。ちなみにウルグアイでは小中学生に一人一台パソコンが配布されているという状態。

対して日本では、6.6人に1台。遅れてますね…

また中村氏が大学の授業でEVERNOTEを使って授業の情報やレポートを共有しているそうなのですが、これは日本では中村氏の所くらいだろうと。ところが、韓国の小学校では児童同士がEVERNOTEで情報共有するのが、当たり前のシーンになってる!というので、驚いたという話があったり。

韓国では来年からデジタル教科書が全学校で導入になりますし、フランスでは昨年から導入。日本はいつのことになるのやらって感じで、先は長いなぁ…という話でした。

しかし、タブレットは全家庭にあるでしょ?ってスタンスの韓国は凄いなぁ…さすがサムスン電子のお膝元ですわ。 

 

「普通教室での1人1台タブレットPCの活用/公開授業を振り返って」
吉村淳史

この学校は小中一貫校のため、9年生まで。全体を前期、中期、後期に分け、4,7,9年生をリーダーとして、下級生の面倒を見る、とのこと。その中で今回は3年生を対象にした算数の授業です。

タブレット授業のネタは「三角形のなかまを調べよう」。図形ネタはコンピューターを使った算数教育では定番だが、さて、タブレットになることでどう変わるか?が楽しみだったわけです。

Categories: 教育 日記・コラム・つぶやき

面白くなかった…

行って来ました、「e-Learning World2009」。なんか毎月行ってるビッグサイトですが、駅を降りて、というか電車に乗っている人数が明らかに少ない…この時点でイヤな予感がしてたんですよ。

国際展示場駅からビッグサイトに向かう道はガラガラ。思わず

「今日はお休み?」

と勘ぐってしまうくらいの人通りです。行ってみると、意味が分かりました。他に全然展示会がないんですよ。
とはいえ、こんなにガラガラで良いわけはないんですが…

だいたい、今年は去年よりも出展社は減ってるし、会場の面積は小さくなってるし、目玉になりそうなネタもないし、不況だしと、良いことが全然ない中での開催ですからねぇ。せめて

「e-Learning祭」

って銘打ったセミナーだけでも盛り上がってくれれば、と思っていたのですが、不発でした。過去に聴いたことがある話の焼き直しと、重要かもしれないけど応用がきかないネタのオンパレード。参考にもなりゃしない。

ま、1年振りに会う知り合いとご飯を食べに行ったのと、2つほど新しいシステムを触れたのが、収穫と言えば収穫かな?
来年も行くかどうかは未定ってことで。

変貌する大学教育の現場 アクティブラーニングの未来

今日は会社を休んで、こういうシンポジウムに行っていました。

「変貌する大学教育の現場 アクティブラーニングの未来」
東京大学 大学総合教育研究センター

プログラムは以下のような内容でした。

13:00 開会の挨拶
13:20 基調講演1「中長期的な大学教育の在り方について -大学教育の質保証」
13:50 基調講演2「未踏の教育への挑戦:新たなliberal arts education」
14:30 「マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門の研究成果」
15:10 「MEET the Future Education ~未来の教育に会いましょう」
16:00 パネルディスカッション「高等教育で育成するべき人材像とICTの役割」
17:00 閉会の挨拶
17:30 レセプション+MEET公開デモンストレーション

今回はマイクロソフトの寄付と協力で完成したソフトウェアとそれを使った環境、そしてその成果を報告するものでした。
開発されたのは

MEET eJournal Plus
MEET Video Explorer

などが紹介されました。これらはマイクロソフトのオープンソース・プロジェクト「CodePlex」からダウンロード可能だとのことですので、あと でダウンロードしてみようと思います。特に「eJournal Plus」は仕事でも使えそうな感じです。いろいろと記事などから必要なところを抜き出し、自分の意見を加えてまとめ直す作業などがやりやすいように工夫 されています。ま、まだ完成系には遠いような気もしますが、使えるレベルには達しているかな?と。

むしろ基調講演2の内容と、最後のパネルディスカッションが面白く、また今後の仕事での方向性を考える上でも面白い内容を示唆してくれるモノでしたので、参加して良かったかな?と思います。

詳しい話は、もうちょっと時間をかけて報告しようと思います。