もう皆さんご存じとは思いますが、イプシロンロケットの打ち上げが中止されました。まずは顛末を書いておこうと思います。

13時45分に打ち上げ予定となり、3分前に確認用の花火を上げ、70秒前から自動カウントダウンを開始するというアナウンスがありました。

そこで、5分前を切った辺りから動画の撮影を開始しましたが、実は3分前に上がるという話だった花火の音が聞こえませんでした。私だけが聞き逃したのか?と思い何人かに確認しましたが、JAXAの方も音は聞こえなかったと言うことで、少し変な感じです。

いずれにせよ、3分前の花火の音を待っていた際に、いきなり70秒前のカウントダウンが聞こえ始めました。

で、カウントダウンは0秒まで進み、そこでストップ。ロケット本体は全く動かず、本来なら行われるカウントアップもありませんでした。この段階でプレススタンドにも動揺が。

スタンド後方にいたJAXA広報のメンバーを取り囲み、原因についての聞き込みを各社一斉に始めたのですが、まぁ、スタンドに居るメンバーにわかるはずもなく。どうやら、この段階で「電池の電圧が低いという情報があった」というような話が可能性の一つとして出たようで、これがTwitterで拡散することになりました。もちろん、原因調査をしている人の見解ではありませんから、正しいかどうかはわからないわけですが。

実際には記者会見で、何故止まったのか?については報告がありました。

打ち上げ20秒前に、ロケット内部の計算機に電源が入り、ジャイロセンサーからの情報を基にロケットの姿勢を計算します。この値を管制室に送り、これが許容値の中に入っていればOK、そうでない場合はカウントダウンを中止するというロジックになっていた、と。

で、送られてきた値のうち、ロール方向の値が、許容値であるプラスマイナス1度よりも大きかったため、打ち上げ19秒前に自動停止したということです。ただし、カウントダウンの放送だけはそのまま流れてしまった、ということです。

で、では何故数値が大きかったのかというと、ここはこのブログを書いている段階では不明です。少なくともジャイロセンサーからの値は問題がなさそう。なので、計算機の行った演算に問題があったのか、許容値の設定に問題があったのか、そもそもゼロ点というか基準値をどうやって定義していたのかとか、エラーとなった数値を出した原因は幾つか考えられ、これは半日程度で特定できるだろう、とのことです。

ですので、明日の早い時間には原因が特定され、その再発防止対策に最低半日。対策が正しく動作するかというテストに半日から1日。合わせて2日はかかるだろうということで、最短で30日打ち上げが出来るかもしれない、ということです。

ただし、原因究明に時間がかかったり、台風がやって来たりとかすると、もっと延期期間が長くなることとなります。こればっかりは、待つしかありません。

 

今月の歩数:302,184歩
今日の体重:未計測