これはちょっと驚いた。可能性はあるとは思っていたものの、まさかの結果だった。

これで全体としては円高が進むことになるだろう。すると、アベノミクスの厚化粧が全部はげ落ちることになる。つまり、この3年間輸出総量は増えていないし、ドルベースではむしろ、ほぼ一貫して減少しているわけで、円安だから円ベースに換算したときには見かけ上業績が良くなったように見えていた。これは単に、為替差益で良さそうに見えていた。特に安倍政権になってからは、ドルベースの輸出量はずーっと右肩下がり。もちろん、円安だからドルでの価格を下げているというのもあるんだろうけど、ドルベースで値下げしても数量ベースで増えていないというのは、 実態としては大企業も全くダメダメだと言うことだ 。まだ民主党政権時の方が数量ベースでもドルベースでも輸出量は増えていて、好調だったのだから始末に負えない。

本来なら、円安の間に規制緩和などの「第3の矢」というのを放たなければいけなかったのに、そこには手を付けず、特定機密保護法とか、安全保障関連法案など、経済そっちのけでやりたい放題やって来た。そのツケがここに来て出てしまった。

これからは確実に円高になる。つまり、輸出企業はドルベースで苦戦しているという実態が、為替差損という形でもろに出てくる。業績は悪化し、税収も下がる。法人税の軽減などしている場合なんだろうか、と言わざるを得ない。

というわけで、アベノミクスは数ヶ月のウチに「失敗」という結論が出るだろう。憲法改正どころではなく、本気で経済や財政の改革をやらないと、日本は先進国から中進国に滑り落ちることになる。次の参議院選挙は、そういう視点で投票をしなければいけないことになるだろう。

 

今月の歩数:280,273歩
今日の体重:68.7kg