NASA、太陽をレンズにする「重力レンズ望遠鏡」コンセプト発表。825億km彼方に配置し系外惑星を詳細観測

これ、正直かなり無駄だ。もう15年くらい前にCONTACT Japanのワークショップの一環で検討したことがあります。そして即、自分の中で却下しました。とにかく、太陽の向こう側にある天体にしか使えない。つまり、見たい天体と望遠鏡の間に太陽がやって来る配置にしないといけない。そうなると、見たい天体が出来る度に場所を動かさないといけないわけですが、太陽から550AUも離れた所にあるものは、そう簡単に移動させられない。新たに配置しようにも、ものすごく時間がかかる。

それで撮れる映像が、100光年離れた惑星の1000ピクセル四方の画像だなんて、効率が悪すぎます。

正直、10光年離れたところなら、1万km離した光学干渉計で同様の解像度を達成した上で観測できます。100光年離れた所を狙うでも、10万km離せば充分なのです。もちろん望遠鏡の口径もそれなりには必要ですが、100mくらいの口径で行けます。しかもこいつらであれば、配置を換えて様々な方向を狙って観測することが出来ます。

つまりですね、この重力レンズ望遠鏡なるモノは、無駄な投資にしかなりません。地球-月系だけで十分出来ることに、こんな無駄なお金をつぎ込む必要はありません。

と、これは、私は即時却下した理由です。

 

今月の歩数:142,570歩
今日の体重:68.1kg