「宇宙に『終わり』はあるのか」
 吉田伸夫著
 講談社刊

どちらかというと、理論系の部分をしっかりと解説している感じです。観測の技術に関する部分はあまりないですね。

とはいえ、宇宙論、銀河の進化、恒星の一生、ブラックホール、最近流行の系外惑星と、押さえるべき所は押さえています。しかも、これまでは規模でまとめながら解説する本が多かったのですが、今回は宇宙の歴史を追いかけながら、それぞれの時代に特徴的な話題を散りばめています。

そういう意味では、宇宙の歴史を追いたい人には向いています。また、天文学や宇宙物理学に明るい人には、使い勝手の良い本に仕上がっています。

ただし、これから勉強したい人に対しては、ちょっと微妙かも。スケール感がバラバラですので、これで勉強するのはしんどい気がします。

出も良く出来た本だと思います。

 

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