取材と報道のあり方について

こういうのを発見。

発信箱:記者会見とは何か=与良正男(論説室)

確かに「会見」と「取材」に関する話はお説の通りだと思いますが、一つ気になっていることがあります。それは

報道に対するあり方

です。記者会見も短いモノは数分で終わったりしますが、長いものだと1時間にも及ぶことがあります。しかしそれが報道される段になると、紙面には限りがあるため数百文字にまとめられたり、テレビでも時間に限りがあるため、数分だけ取り上げられたりってことがよくあります。

つまり長時間会見では、会見内容の90%以上が、国民に伝えられないまま捨てられることになります。

では一体どこを採用して伝えるのか? というのは各報道機関に委ねられているわけですが、端から見ていて

「その部分って、そんなに重要か? もっと重要な部分があっただろう」

と思うことがあるわけです。あと重要な部分をつまみ食いでくっつけた結果、本来の趣旨とは異なった内容になってしまったり。実は私も取材に行って記者会見に出たりすることがあるので、どちらも経験したことがあるわけで。

そういう時に記者の勉強不足を痛感します。いろんな分野をこなさないといけないのはわかりますが、ただ単に会見で出た話をまとめるだけなら通信社に任せればいいでしょ? と思ってしまいます。分析のできる記者がいないのは致命的ですよね。

さらに勉強が足りないので、会見でもトンチンカンな質問を連発したりします。2003年にアポロ11号で月着陸を行ったオルドリン飛行士の記者会見に出たことがありますが、1時間の会見時間の内、最初30分が

「中国の神舟5号の打ち上げが成功しましたが…」

ってのには辟易としました。そんなの誰に訊いても同じ内容が返ってくるだけのコメントしか取れないだろうに。実際そうなったわけですけどね。月に行った人間でしかもその後も宇宙開発に関係している人には、もっといろいろ訊きたいことがあってしかるべきでしょう?

マスコミ各社には、特に記者の方にはもっと勉強してもらわんといかんと思います。

 

ちなみに今だからさらしますが、このオルドリン氏の会見の際、私が聴いていた限り、もっともつまらん質問をして時間を無駄にしたのは、毎日新聞の男性記者だったわけですが。