JAXAi仕分けについてのつぶやき

Twitterで書いた文章をまとめます。その後に私見をもうちょっと詳しく書きます。
まずはつぶやいた内容(4回分)。

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以前大阪にいた時、「関東から講師を呼ぼうとすると『えー、関西まで行くんですか?』というような対応をさ れた」と知人から聞かされたことがある。自分たちは平気で「関東まで来いや」みたいな口ぶりで言うくせに。JAXAiも「東京までふらっと来い」という印 象がぬぐえなかったのは私だけ?

なんでこんな事を書くかというと、浜松町にあった旧NASDAiは出張のついでにでも寄ろうという気になる ほどの設備があった。今のJAXAiになってからはそれがない。大阪からわざわざ新幹線で往復5時間、26000円も払って「ふらっと」立ち寄るわけない でしょ。

JAXAは広報のあり方を考え直すべきだと思う。あそこの1億円が高いとか安いとかじゃなくて、本当に成果 を拡げたいのなら、なんでもっと金かけて全都道府県に(例えば図書館と連携するとかして)設備を拡充しないのか? そういう観点があっても良いと思う。

ま、科学館に置くと「普通の人が来ない」というのは納得なんだけどね。じゃあ、JRと提携してエキナカに置 くとかいうのもありだと思うんだよ。
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ここまで—–

 

ここからは私見の詳細です。

旧NASDAiは会員制で、しかも浜松町の、ちょっとわかりにくいところにありました。しかしその分図書コーナーに資料が結構揃えられていて、そこで未来工学研究所に委託していた

「我が国の宇宙開発活動に関する人文社会科学的観点からの課題に関する基礎調査」

の成果報告書を見つけたりして、ここからJEM(「きぼう」モジュールのことです)の利用方法などに係わることになった場所でもありました。こういうのがここでは自由に閲覧できたのです。

当時、

「できればこういう施設が関西にもあったらなぁ。単独で難しかったら地域の大学図書館にでも置いてくれないかなぁ」

みたいなことを言ったことがあるんですよ。これが実は今日のつぶやきで「図書館と連携して」という発言に繋がっています。

ところがJAXAiが丸の内に移転してしまうと、こういう機能がなくなってしまい、少なくとも私にとってはメリットのない施設になってしまいました。が、もっと広くJAXAやその活動を知ってもらうという戦略自体は間違ってないと思うんですよ。ただそのやり方、戦術に問題があったと思っているわけで。

 

まず私の持論ですが、気象衛星、通信衛星、放送衛星、GPS衛星など、インフラ化している衛星はたくさんあります。従って衛星の恩恵を受けていない日本国民はほとんどいないと思います。しかし、だからといって衛星が重要だと普段から思っている国民は一握りでしょう。たぶん1割程度。残りの9割は自分が衛星のお世話になっているなんて微塵も思っていないし、言われたら初めて

「あー、そうなの?」

って反応を示すくらいのもんでしょう。しかもそういう人は科学技術になんか興味はないんですよ。使うことに興味はあっても、その原理なんてどうでもよい。だから科学館になんか行かない。

そう考えると、国民に何とかして衛星の成果やJAXAを知ってもらうなら科学館に展示を置くだけではダメで、人目に触れるところに置かないとダメなんです。そういう意味ではOAZOのJAXAiは、理念としては正しいと思っています。

が、じゃあ東京駅に行く人がどんだけいるのか?北海道の人や沖縄の人も東京駅に行かないとそういうのを目にする機会はないのか? ってところが問題なわけです。

科学技術に興味のない人にまでアピールするなら、人が集まるところで広報するのが一番なんです。だから駅だったり繁華街のTVスクリーンなんかで定期的に

「宇宙はこんな事で役立っています」

っていうのを、日立のCMを参考にするくらいの勢いでやる必要があると思います。

「こんな所にもJAXAの技術が」

って感じですね。なので、まずはエキナカのTVモニターで短いCMを流しなさい、と。「だいち」の撮影したキレイな画像を流すだけでも十分価値があると思います。なんだろう?とおもって足を止める人もいるでしょう。

そこで興味を持った人は、きっと

「もっとたくさん、こういう写真を見たい」

という方向に進むでしょう。いきなり

「どうやって撮影されたんだろう?」

と技術に興味を持つ人は、普段から科学技術に興味関心のある人だと思います。なので、写真集と、ちょっとした解説を図書館に置いておきなさい、というわけです。

そこでさらに興味を持った人は科学館に行けばいい。それでもまだ物足りなくなったら初めて筑波まで行けば良いんです。そういう階層構造をキッチリ作らないと、広がっていかないんですよ。

もしかしたらエキナカだけで満足するかもしれない。図書館までで満足するかもしれない。でも全員がかならず科学館や筑波まで行く必要があるとは思いません。要はもっと知りたい人がドンドンはまっていける構造というか道を作ることが重要なんです。

今日のつぶやきはこういう意図を持って書いたものです。なので、もしこれを読んでいるJAXAの人がいましたら、こういう方向性で広報の在り方というか、広報戦術を考え直してみませんか?