今日は財団法人 日本環境協会の「全国星空継続観察実施業務」も対象になっていました。この業務、夏と冬に年2回開催される、夜空の明るさを調査しましょうってヤツのデータ解析業務です。ふーん、あのデータ集計と解析って、こんな財団法人がやってたんだ。
実のところ、私もデータ取得に協力したこともありますが、これを集計・解析してるのは環境省だと思っていました。こんな財団がやってたなんて初耳。
ということで苦言を呈させて頂くと、この解析結果がどう使われているのか? を全く知りません。いえ、集計してるのは知ってますし、それが公開されているのも知っています。しかしそれが何の役になっているのか? どういう使われ方をしているのか? については、その昔、光害の調査をした際にずいぶん調べましたが、活用事例は全く見いだせなかった記憶があります。
さて、こういうのを前提に今日の仕分けを見ていましたら、論点はだいたい以下の3点に絞られていましたね。
1)このデータは何に使われているのか?
2)光害の普及啓発に役立っているのか?
3)集計・解析業務はどういう形で発注されているのか?
まず1)から。基本的には行政データとして利用していますと言ってました。
でもね、これは「ちゃんと集計していますよ」という以上の意味はない返事ですよ。そんなのは当たり前で、その行政データがどのように利用されているのか? が重要なんです。先ほども書きましたが、私はその活用された実例を知りません。
「今回一番暗かったのは○○でした」
ってのは公開されていますが、私からすれば
「だから何?」
って感じです。例えば
「省エネのために我が市では星空環境調査の結果を〇〇以下に改善する」
とかいう取り組みがあれば、活用されていることになるんでしょうが、そんなのは聞いたこともない。だったら仕分け人の言った
「観測は毎年やっても、集計と解析は5年に1回で良いのでは?」
というのも仕方ないツッコミでしょう。だって、緑の国勢調査だって5年に1回しかやってないよ?
次に3)。これはなんで財団に出してるの? って内容。ちゃんと一般競争入札でやりなさい、それによって予算縮減の努力をしなさい、というのが結論。まぁ、まっとうな話ですな。
面倒なのが2)。
「これをこども達がやることによって、光害について知ってもらい、温暖化防止の云々」
という話を環境省の人がされていました。それに対して蓮訪議員が
「でも全員参加してる訳じゃないですよね?」
ってツッコンでいましたが、まぁ、そりゃそういう趣旨ならこういうツッコミが来ますよね。これはまぁ良い。問題は「アウェアネス(awareness:気づき、自覚)」云々の話。これを言った仕分け人がいましたが、これは難癖以外のなにものでもないと思いましたよ。具体的には
「アウェアネスが高くなると、行動に変化が現れるというのはどういう理屈によるものか?」
という内容。要は人はあることに気が付くと、それに伴って行動を変えるという事なんだけど、環境省の人は上手く説明したと思います。つまり、
「アウェアネスが上がったとしても、全員の行動が変わるかどうかはわからない。でも変えるためにはアウェアネスを上げなければいけない」
うん、その通り。つまりアウェアネスは行動を変える必要条件ではあるけど、十分条件ではないよ、という事です。
仕分け人の一人は
「アウェアネスが行動変化の十分条件となる論拠を示せ」
みたいなことを言っていましたが、それは難癖でしょう。でも全体としてはそこを問題視するような発言はなく、終わってみれば
意味があるのはちゃんと理解しています。だからちゃんと一般競争入札して、予算も縮減できるようにしてね
という結論。まぁそんなもんじゃないの? むしろもっとデータが使われるようなことを環境省は考えないとダメですよ。そこは環境省への宿題となったんだと、私自身は理解していますけど。