今日は会社を休んでこれに参加してきました。場所は東京大学の武田先端知ビルです。浅野正門のすぐ脇の建物ですね。この辺は工学部のあたりか。
午前中は中須賀氏によるキーノートと、各国ゲストによる自国の状況報告がメインです。
「まず、内閣府の予算(最先端研究開発支援プログラム 超小型衛星による新しいパラダアイムの構築)がついたので、約4年間のプロジェクトとしてスタートした。」
「このシンポジウムではどうやったら衛星の値段が安くなるか、開発が速くなるかを議論したい。それと利用シーンをいろいろと議論したい。」
という内容。大型衛星だと開発期間が長くなる上に、「絶対に失敗出来ない」というプレッシャーから、あまりチャレンジングな開発が出来ない。また部品調達費用も高価になっていき、コストの割には技術革新に対する貢献が少ないという問題点があった。
ところが2003年に打ち上げたキューブサットでは秋葉原で買ってきた民生品、計300万円ほどの衛星が作られ、しかも既に7年も稼働している。つまりやれば出来ると言うことを示せた。
まぁ、キューブサットレベルはともかくとして、目標は2億円で衛星を開発すること、だそうな。そのためには
「ほどよし信頼性工学」
により、「コスト」「手間」「信頼性」の3つが上手いバランスになるポイントを見つけ、
「安かろう悪かろう」
ではなく、納得出来る信頼性のものを安価かつ短期で開発しようということです。
さて、午後からは経済産業省、文部科学省などの省庁や、日本の民間で初めて超小型衛星を発注したウェザーニュース社などの発表がありました。まぁ、あんまり面白い話(正確には新規性のある話)はなかったのですが、一つだけ。
宇宙ビジネスでは
1.宇宙のハードを作る
2.データを提供する
3.上記2を使ったアプリケーションやサービスを提供する
という3つがあるが、1と2や3が上手く繋がっていない。つまりハードを作る人たちはデータのニーズを訊かずに作ってきたのが問題だというものです。実際に、最後の討論会でも出てきましたが、
「衛星で何が出来るのかがわからない」
という声が会場からありました。出来ること、出来ないことが全くメニュー化されていないために、利用シーンが想定出来ないわけですね。
夜の懇親会でもIHIの人と意見交換などをしましたが、やはり潜在ニーズや、知ってもらえればいろんな活用方法はあるはず、という話になり、いかに宣伝し、ユーザーからのニーズを拾い上げていくのか? というところが問われているのだということがよく分かるシンポジウムでした。
さて、明日も行きますよー。ま、午前中と夕方に会社で来客対応をしたりもしないといけないんですけどね…