ダークマターのリング

「報道ステーション」

でも取り上げられていましたね。ネット上のニュースサイトにも出ています。これは1月に続いて、またまた「重力レンズ効果」を使って発見されました。

このダークマターのリングは「Cl0024+17」という銀河団の周囲に発見されたのですが、この銀河団が重力レンズ効果で背景の銀河の形を変形させていること自体は10年以上前から知られていました。しかしその頃は、cD銀河と呼ばれる巨大楕円銀河がこの銀河団にはあるため、そこを中心として、外に行くほど密度が減っていくような分布をしていると考えてみんな計算をしていたはずです。その他の銀河団も同じような仮定の下に計算がなされていました。

今回の結論は、その計算が誤りだったことを示しています。つまり、これまで数多くの銀河団に対して行われた計算は、正しくない可能性が高いことを示しているわけです。またそれらの計算は、

「銀河団というのは充分重力的には落ち着いている」

という前提を基にして行われてきましたから、その前提すら誤りであり、その前提を基に考えられている銀河や銀河団の進化、そしてそれに伴う他の計算もやり直しが必要であることを示唆していると思われます。

さて、一体どこまでこの影響は広がるのでしょうか?