本日は、大阪市立科学館友の会が主催する特別講演会でした。タイトルは

「宇宙エレベーターが開く未来」

で、「宇宙エレベーターの物理学」を書かれた東海大学の佐藤実氏にお願いをしました。本業でご一緒したこともあるため、ちょっと無理を言ってお願いしてみました。

今回の参加者は会員のみの約60名。3連休だったり、あと受験生を抱えた家は出て来にくいという事情もあり、もう少し多いかなぁと思っていたのですが、この人数で止まってしまいました。それでも、机に紙を広げてメモを取る人が多かったので、全体的には満足していただけたのではないかと思います。

内容は、原理の話、歴史の話、そして未来の話の3部構成でした。で、私個人で言うと、実はあまり新しい話はなかったのですが、一つだけ。

宇宙に上がっていくときはマイクロ波やレーザーでエネルギーを供給して発電すれば良いという話があったのですが、問題は下るとき。位置エネルギーを何とかして放出しないといかんのですよ。以前は回生システムで発電すれば良いと思っていたのですが、実際は発電した電気エネルギーをどこに溜めるのか?という問題もあり、実はそう単純ではないことがわかりました。

また、いずれにせよ摩擦熱は結構出ます。これを放熱しようにも、宇宙空間なので放射でしか冷却出来ません。これは効率が大変悪いわけです。そこで、出来るだけ発電して、SETIの対象になりそうな恒星系にレーザーでメッセージを送ってはどうか?と。これでエネルギーを放出してしまうわけです。あー、こういう視点はなかったなぁ。これでSETIならぬCETIが進むと面白いですね。

 

今月の歩数:131,189歩
今日の体重:69.2kg