中身を読んでいないので何とも言えませんが、今日、電車のつり広告で、週刊新潮の記事タイトルに以下のようなのがありました。

金融庁も関心! 「菅直人」元総理の実母に情実融資した「多摩信金」の幹部会議事録

んー、まず、相手が政治家の親族であるかどうかはさておき、「情実融資」というのがどういうモノだったのか、が気になりました。

実のところ、私も前職で、某銀行の融資システムを設計・開発したことがありますので、融資がどの様に行われるかについては、ある程度知っています。

融資の際には、「現在の資産負債」「年間の収益」など、金額面での返済可能能力を査定します。基本はこれです。ただし、これだけで査定するわけではありません。ここに「社長のやる気」「事業の将来性」「これまでの付き合い」などの、担当者が入力する項目が有り、それを総合的に考えて行うわけです。

この「これまでの付き合い」なんかは、正直な話、「情実」の部分ですよね。銀行などの金融機関は、そこまでをリスク管理した上で、融資を行うわけです。ですので、個人的には

「情実融資の何が悪いの?」

と思ってしまいます。もし、「情実」の部分を過大に見積もり、金融機関が回収できないような融資を行ったということであれば、もちろんそれは問題だし、それは単なる利益供与とか資金提供でしょ?と。やり過ぎると背任行為かな。

したがって、問題なのは背任行為になってしまいかねない程の「甘い審査の融資」なのであって、「情実融資」ではない、と思うのですが。日本語の使い方を間違えてるんじゃないか? と思ってしまいます。まぁ、週刊誌の見出しにゴチャゴチャ言っても仕方が無いとも思いますけどね。

 

今月の歩数:224,226歩
今日の体重:69.5kg