「ヴラド・ドラクラI」
 大窪晶与著
 KADOKAWA刊

ドラキュラ伯爵のモデルになった串刺し公ことヴラド三世(ヴラド・ドラクラ)を扱ったコミックスです。1456年8月にワラキア公国の君主として戴冠するところから始まります。

1456年というのは、オスマントルコ帝国によって東ローマ(ビザンツ)帝国が滅ぼされた3年後です。ここから彼は隣のハンガリーやオスマン帝国に挟まれた小国の君主として、何とか独立を保つべく、様々な手を尽くすわけで、この過程で敵兵士や、反逆した貴族を串刺しにしたことから、「串刺し公」と呼ばれるようになり、やがて、ドラキュラのモデルとなっていきます。ちなみに、この当時、串刺しによる処刑はそれほど珍しいモノではなかったらしいですね。まぁ、後の世からすると残虐で、異常な処刑方法だったからということで、イメージが醸成されていったのでしょうけど。

さて、今後どの様になっていくことやら。実のところ、こういう歴史を漫画で表現するというのが最近多く、結構学習に使えます。他にも「ホークウッド」「ヴィンラント・サガ」「乙女戦争」など、中世ヨーロッパの学習に丁度良いです。そういや、昔、絶対君主制の時代を知りたければ「ベルサイユのばら」を読めってのがありましたよね。

 

今月の歩数:38,668歩
今日の体重:未計測