帰りの新幹線の中、仕事をしていたのですが途中で眠たくなってしまい、気を紛らすためにいろいろと考え事をしていました。

「宇宙戦艦ヤマト2199」におけるガミラス帝国は、帝国の版図に併合した惑星とそこの原住民に対し同化政策を行っていました。2等市民の地位を与え、功績を挙げれば1等市民にするというやり方です。これはまさにローマ帝国が行っていたのと同じ方式で、制作者側がローマ帝国の仕組みを持ち込んだのは明らかです。

しかし、疑問が残ります。この拡大政策を行ったのは、ガミラス星が、二重惑星の片割れであるイスカンダル星ともども、星としての寿命を迎えつつあり、移住が必要になったからだとされています。

旧版の「宇宙戦艦ヤマト」では地球を移住先と見定め、放射能がないと生きられないからという理由で、地球を汚染していきます。

しかし「宇宙戦艦ヤマト2199」では毒素を吐き出す植物で汚染は行ったものの、ガミラス星本体は別に毒素汚染はされていません。実際に、ヤマト艦内にいたメルダは普通に行動していましたし、2等市民のザルツ人や、それこそ森雪もガミラス星で宇宙服などを着ずに過ごしています。そういう意味では毒素を吐き出す植物は惑星改造を目的としたものではなく、地球人を一掃するためのBC兵器(生物化学兵器)だったのでしょう。

だとすると、地球人が住んでいるのと同じ様な環境で問題無いわけで、そういう星に移住してしまえば良かったわけです。特に大マゼラン銀河(恒星400億個)や小マゼラン銀河(恒星100億個)をほぼ平定してしまったといわれていたわけですから、その中に適した星があったのではないでしょうか。

もしくは天の川銀河(恒星2000億個)の方が規模的にも大きいので、こちらに首都を移したかったのでしょうか。だとしても、大元の大マゼラン銀河との交通の便が良いところに移れば良いわけで、例えば原住民が滅びてしまったビーメラ星などは、バラン星にも近いわけですから、丁度良かったのではないでしょうか。考えれば考えるほど、謎です。

いざとなれば、大マゼラン側をローマ帝国で言うところの西ローマ部分とし、天の川銀河側を東ローマ部分としてしまえば良かったわけで、オーストリア=ハンガリーのような二重帝国にするとか、いろいろと方法はあったのではないでしょうか。あー、ちなみに二重帝国というのは2つの帝国があるんだけど、どちらも皇帝は同一人物が兼ねているというやり方。いまのイギリス(正確にはユナイテッド・キングダムズ:UK)は4つの王国が連合王国を作っていて、4つの王国の国王をエリザベス2世が一人で担っています。国としてはそういうやりかたもあるというわけです。

それとも何か特殊な条件があるのかなぁ…二重惑星でないと嫌だとか。そういや旧版の「宇宙戦艦ヤマトⅢ」で出て来たガルマン帝国首都は二重惑星だったっけ。

今月の歩数:231,011歩
今日の体重:70.7kg