ようやく読み終わった。文庫版は全4巻ということで、非常に時間がかかったが、ここへ来て一気に読み上げることが出来た。うーん、作者の力量を感じさせる作品だ。
読んでいない人がいたらネタバレになるので詳細には書かないが、第二次世界大戦、高度経済成長、そしてバブル崩壊と時代が移りゆく中で、今の日本人に何が足りないのか?今の日本の立場や位置はどこにあるのか?を再確認し、そしてもう一度自分の目で見つめ直さねば、と考えさせられる作品であったとだけ言っておこう。戦争を知らずに育った私ではあるが、この作品が訴えている本質だけからは目をそらさず、シッカリと見つめ続けていきたいモノだ。