会社で仕事をしていると、大学を出たばっかりの若い新人女性が宅配便の中に入れる手紙を書いておりました。まぁ、案内状というか送り状というか、そんな感じモノです。

「私、書いたことないんですよねー」
「じゃあ、出来上がったら誰かに見てもらったらいいよ」
「誰が良いでしょう?」
「そうだなぁ…あー、噂をすれば。彼女に見てもらったらいいよ」

と、廊下を向こうから歩いていた同僚の女性に声をかけ、文面をチェックしてもらうようお願いしました。

しばらくして新人が文面を書き上げ、プリントアウトしたものを同僚の所に持って行きました。マグカップ片手に受け取った女性は、受け取った紙を見た瞬間に中身を吹き出し、咳き込み始めます。

「どうしたん?」
「いや、これ見てくださいよ」

どれどれ? とばかりに受け取った文面を確認すると、1行目はこんな感じでした。

「行ってらっしゃいませ、お荷物様。お気をつけて」

…(唖然)。こりゃダメだろう! 

 

と思ったときに目が覚めました。いや、こんな出だしはあり得ないよなぁ。
というか、受け取った相手に対し「行ってらっしゃい」はおかしいだろう。それなら「お帰りなさいませ」ではないのか? いや、そういう問題でもないか。っていうか、送ろうとしていたのは荷物だから、それ。