カテゴリー: 科学・技術・SF

宇宙探査イノベーションハブ

JAXAのイベントが大阪で開催されましたので行ってきました。いくつかの企業の方と情報交換もできましたので良かったです。

特にレゴリスをレーザーで溶融してブロックを作るのはなかなか面白かったです。製造方法にも依りますが、圧縮強度が47とか60N/mm^2もあるとのことでしたので、その辺のconcreteよりも強度があります。月だと1/6Gしかありませんので、10~20N/mm^2もあれば充分だと思います。ですからかなりの強度があります。あとはどれぐらいの時間で作れるか、ですね。

ちなみに惑星防疫の話をした方は、宇科連で私の発表を聴いたことがあるらしく、ちょっと盛り上がりました。

今月の累計歩数:127,222歩
今日の体重:71.3kg

NTT R&Dフォーラム2018(秋)

今日はNTTの武蔵野研究所で行われていたフォーラムに行って来ました。要は、NTTが研究している技術を、研究者自らが説明してくれるという一般公開みたいなもんです。これ、もちろん招待が必要で、勝手に行って見られるわけではありません。

というわけで、私は毎度の事ながら、NTTコミュニケーションズの方に誘っていただいて行ってきました。

今回は、複数の人間で喋っても、特定の人の声だけを抽出する技術とか、向こうが透けて見える電池とか、そういうのを見てきました。電池の方はどうやら、昨日のトレたまで紹介されたようで、人が結構集まっていました。私もネットのニュースで読んでいましたので、実物を触らせてもらい、且つ、写真も撮らせていただきました。

透けてるだけでなく、曲げられるし、面白い技術です。しかも充電可能な二次電池。もう少し透明度が上がると、もっと楽しくなりますね。

 

今月の歩数:254,547歩
今日の体重:72.1kg

宇宙人をさがす冴えたやり方 -沈黙のフライバイ-

今日は会社を早退して、これを観に行ってきました。

「宇宙人をさがす冴えたやり方 -沈黙のフライバイ-」

来月から大阪市立科学館で上映されるプラネタリウム番組です。んー…プラネタリウムと言って良いのかどうかは微妙…

これ、原作があります。それは下記です。

「沈黙のフライバイ」
 野尻抱介著
 早川書店刊

原作は読んでいただければわかるのですが、元々は恒星間航行を行う際に自分の位置を確認するための信号システム、つまり恒星間空間でのGPSである「IPS(Intersteller Positioning System)」を使いたくて書かれたファーストコンタクトの物語です。
とにかく相手の恒星系に、自分の寿命が尽きる前に到着し、何らかの情報を返してもらおうと思ったら、3~40年で向こうに到着しないといけない。

でも今の人類の技術だと、最も近い恒星まで宇宙機を飛ばすのに60000年ほどかかってしまいます。じゃあどうするか?
重たい宇宙機を飛ばそうとすると予算がいくらあっても足りない。でも軽い宇宙機だと加速しやすい。例えば、1gの宇宙機だと、今の人類の技術でも高速の15%くらいならなんとかなる。しかも小さいんだから、数撃ちゃ当たるで10000機くらい飛ばせば良い。そうすれば半分くらい壊れても5000機はちゃんと到着する。

ぶっちゃけた話をすると、そういうネタなんですよ。それをプラネタリウムの30分でやる。当然、原作が書かれたのは2007年で、今と若干違うところは、更新する。

そういう方針で、しかも今回は実写ドラマとしての展開。プラネタリウムの番組で実写ドラマというのは、1996年に五藤光学が制作した菅野美穂主演の「TANABATA2057」以来かな。まぁウルトラマンってのもあったけど、あれは俳優出てないし。

今回の登場人物、野嶋孝司役は御竹龍雪氏。「いつもは時代劇なんですけど、今回は博士です。」とのコメント。

もう一人の登場人物、瑞城弥生役は濱口奈菜さん。「子どもの頃からプラネタリムが大好きで、ここに住みたいと言ったことも。自分が登場できるようになるとは思ってもみませんでした。」とコメントしていました。

ストーリーはある程度原作をなぞっていますが、そのままではありません。どう料理されているのかは楽しみにしていただくとして、まぁ、それなりに良く出来てるんじゃないでしょうか。ただ、出来れば後の方の席で観ることをお薦めします。
また、星空の映像は少な目なので、「プラネタリウムの星空」を期待して行くと、ちょっと外れるかもね。

 

今月の歩数:294,053歩
今日の体重:68.5kg

第4回 月と火星の縦孔・溶岩チューブ探査研究会

今日はこれに参加です。

とりあえず、朝起きて宿の部屋のカーテンを開けると、こんな光景が目の前に広がっていました。

いやぁ、晴れていると映えますなぁ。この富士山を河口湖駅でも撮影しなきゃいかんなぁと思い、会場である中央公民館に向かう途中に撮影しました。

さて、こうして到着した河口湖町中央公民館。やって来るのは2年振りです。なんか、今後も2年に一回はここで研究会開催となったらどうしよう…(汗)。関西からはアクセス悪いんですよね~。

研究会の話に戻しましょう。午前中は海外からの研究者も迎えて、英語でのセッションです。一人目はアメリカのUSGS(U.S. Geological Survey)の研究者。主に火星の溶岩流を研究している方です。
それに続くはESAの研究者で(たぶん)フランスの方。(たぶん)というのは、英語がフランス語なまりだったからですw

午後からは日本語のセッション。一人10分という、超タイトなスケジュール。思った通り、予定されていた休憩時間は全くなしという、ノンストップ運営になりました。新しい話題がなにかあったのか? と言われると、ちょっと微妙。だいたい、去年の宇科連とあまりかわらんというか…

帰りは17時に河口湖町を出発して、まずは三島駅へ。

ちょっと雲が出て来ましたが、それでもこの大気波が作り出す波々の雲と富士山がかっこいいですね。バスの中から撮影してみました。

あとは三島駅から「こだま」と「のぞみ」を乗り継いで帰ってきました。河口湖町での滞在時間は20時間程度でしたが、まぁ、中身の濃い1日でした。

ちなみに、河口湖駅には鉄道娘の「大月みーな」のスタンプがあり、これもゲットしてきました。

 

今月の歩数:89,648歩
今日の体重:66.9kg

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天文教育普及研究会 近畿支部会

京都大学にて表題の研究会が行われました。朝10時半から18時半という、非常に長時間の研究会で、実はもうへべへべというか、完全に疲れ切ってしまっております。

今日のテーマは「天文教育にSNSをどう活用するのか?」という話でした。Twitterの歴史に関する話があったりと、ちょっと面白いネタがありました。もちろん、普段使っている人からすると当たり前の内容がほとんどだったのですが、教育普及現場の大多数の人からすると、かなり新鮮な話題が多かったようで、盛況でした。

まぁ、面白かったのでいいかなぁ。さすがに疲れまくりましたけど。

 

今月の歩数:13,481歩
今日の体重:67.7kg

宇宙科学技術連合講演会 第3日

宇宙科学技術連合講演会がようやく終わりました。疲れた…

でもまぁ、何とかUZUMEの発表もパネルディスカッションも乗り越え、アウトリーチセッションで鳥取大学や島根大学の方々と有意義な意見交換ができました。今後もいろいろと共同でやっていけそうな感じです。

でも、とりあえず今日はもう寝ます。さすがにガタガタなので。

 

今月の歩数:144,988歩
今日の体重:未計測

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宇宙科学技術連合講演会 第2日

今日は二日目。UZUMEプロジェクト関係のセッションに朝から参加です。

今日のところは最終セッションで座長を引き受けていましたが、これは無事にクリアです。問題は明日の発表とかパネルディスカッションなんですけどね。

で、明日の発表資料を作っている最中に、いきなりモバイルで持ってきていたパソコンが沈黙。大きいPCを持ってきていたので何とかなりそうですが、まさか、このタイミングで動かなくなるとは…

 

今月の歩数:139,181歩
今日の体重:未計測

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宇宙科学技術連合講演会 初日

ほぼ台風一過ですね。朝方はちょっと霧雨が降っていましたが、その後は雨も完全に止み、好天に恵まれました。

今日はイプシロンロケット、宇宙エレベーター、有人&月探査ミッション、小型衛星(その他多数)のセッションが同時並行で行われ、どこに顔を出そうか迷いました。

とりあえずイプシロンは森田さんの特別講演以外はあきらめ、宇宙エレベーターを中心に、最後の最後は月探査ミッションのところを聴きに行きました。

特に宇宙エレベーターは面白く、パネルディスカッションでは質問もさせていただき、いろいろと議論をしていただきました。やはりアウトリーチを考える者として、一般人にどういう未来やストーリーをイメージさせられるのか?は重要ですからね。なかなか面白いご意見をいただけました。明後日の月の縦孔探査ミッションでも役に立ちそうです。

さ、もう少し、明後日の発表準備を続けます。

 

今月の歩数:133,259歩
今日の体重:未計測

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今日の取材記

折角ですので、今日の打ち上げ見学場周辺の情報を出しておきます。

ニュースでかなり出ていたので分かると思いますが、朝5時頃から車が集まり始めました。10時段階ではかなりの混み具合になってきています。

パラソルだけではなく、カメラ三脚も多いし、ターフを張っている人々もそれなりにいらっしゃいました。鹿児島県内からやってきたご家族や、八王子から昨日の会社終わり後に直接やって来た方なども来ておられました。

そんな彼らにサービスを提供するべく、ファミリーマートが移動店舗を展開。気合いが入っています。

また、肝付町の方で企画開発したイプシロン水ペットボトルなど、お土産物も充実していましたが、こちらはかなり早い段階で売り切れが続出しました。

最後まで残っていたのはTシャツとペットボトル。それでもケース買いした人もいるとかで、かなりの売れ行きだとか。

ちなみに肝付町。今後もイプシロンの打ち上げが内之浦で続くかどうかが分からないので、もっと見学場の整備にお金を投入しても良いのかどうかがわからないということで、少し困っておられました。今回も宮原見学場は私有地を借りている状態らしく、しかも町が(結構な金額の)お金を出して造成したり、射場が見えるように木を伐採したりしたということでした。実はイプシロンのダミーフェアリングを引き取らないか?という話もあるので、その展示場所として、この宮原を買い上げたいとも。

この辺はもう少しJAXAもそうですが、政府は方針をキチンと出してあげるべきではないかと感じました。でないと、先を見据えた投資も出来ませんから。

あとはおまけ。プレス、特にテレビの人は大変だなぁ、という写真です。

明日は、一日宇宙記者の高校生についての情報をまとめます。

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イプシロン打ち上げ中止

もう皆さんご存じとは思いますが、イプシロンロケットの打ち上げが中止されました。まずは顛末を書いておこうと思います。

13時45分に打ち上げ予定となり、3分前に確認用の花火を上げ、70秒前から自動カウントダウンを開始するというアナウンスがありました。

そこで、5分前を切った辺りから動画の撮影を開始しましたが、実は3分前に上がるという話だった花火の音が聞こえませんでした。私だけが聞き逃したのか?と思い何人かに確認しましたが、JAXAの方も音は聞こえなかったと言うことで、少し変な感じです。

いずれにせよ、3分前の花火の音を待っていた際に、いきなり70秒前のカウントダウンが聞こえ始めました。

で、カウントダウンは0秒まで進み、そこでストップ。ロケット本体は全く動かず、本来なら行われるカウントアップもありませんでした。この段階でプレススタンドにも動揺が。

スタンド後方にいたJAXA広報のメンバーを取り囲み、原因についての聞き込みを各社一斉に始めたのですが、まぁ、スタンドに居るメンバーにわかるはずもなく。どうやら、この段階で「電池の電圧が低いという情報があった」というような話が可能性の一つとして出たようで、これがTwitterで拡散することになりました。もちろん、原因調査をしている人の見解ではありませんから、正しいかどうかはわからないわけですが。

実際には記者会見で、何故止まったのか?については報告がありました。

打ち上げ20秒前に、ロケット内部の計算機に電源が入り、ジャイロセンサーからの情報を基にロケットの姿勢を計算します。この値を管制室に送り、これが許容値の中に入っていればOK、そうでない場合はカウントダウンを中止するというロジックになっていた、と。

で、送られてきた値のうち、ロール方向の値が、許容値であるプラスマイナス1度よりも大きかったため、打ち上げ19秒前に自動停止したということです。ただし、カウントダウンの放送だけはそのまま流れてしまった、ということです。

で、では何故数値が大きかったのかというと、ここはこのブログを書いている段階では不明です。少なくともジャイロセンサーからの値は問題がなさそう。なので、計算機の行った演算に問題があったのか、許容値の設定に問題があったのか、そもそもゼロ点というか基準値をどうやって定義していたのかとか、エラーとなった数値を出した原因は幾つか考えられ、これは半日程度で特定できるだろう、とのことです。

ですので、明日の早い時間には原因が特定され、その再発防止対策に最低半日。対策が正しく動作するかというテストに半日から1日。合わせて2日はかかるだろうということで、最短で30日打ち上げが出来るかもしれない、ということです。

ただし、原因究明に時間がかかったり、台風がやって来たりとかすると、もっと延期期間が長くなることとなります。こればっかりは、待つしかありません。

 

今月の歩数:302,184歩
今日の体重:未計測

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