この言葉ですね、すごく気になるんですよ。実はこの言葉を聞く度に、次の言葉を連想してしまう自分がいます。

「先制的自衛権」

これは

「近い将来において、ある国や地域からの攻撃が自国に対して行われる事が明白である場合、国家・国民を守るために先制攻撃を行う事で安全を確保する権利」

というものです。肯定派と否定派による議論があるものなのですが、私は否定派なんですよね。こんな権利を認めてしまうと、相手の国に対して先制攻撃を加え、場合によっては侵略戦争を行っても良いことになってしまいます。SF系の人では「七都市物語」でラウドルップが侵略戦争を行う際に使った言葉と言えばわかるかな?
実際に過去にこの権利が主張された事例(アメリカのカロライン号事件やイスラエルのイラン原子炉爆撃事件)では、攻撃した側が謝罪したり、国際社会から非難決議を受けたりしています。まぁそりゃそうだわな。

例えば極端な話、日本が尖閣諸島防衛のために、中国が沿岸に作っている基地を攻撃したらどうなるか。いくら

「中国が尖閣諸島を占領するための部隊を集結させていたため、これを攻撃した」

と言っても、周りの国は納得しないでしょう。逆に中国が同様の主張を行って日本の自衛隊基地を攻撃すれば、日本だって納得しないはずです。このように、「先制的自衛権」というのは大変危険な考え方です。

では「積極的平和主義」というのはなんでしょう? 実はこの言葉には定義がありませんし、具体的に何をやろうとしているのかも明確ではありません。でも一つ間違えると大変危険な言葉に変貌する可能性があります。政府はこの言葉について、一体何を指すのか、キッチリと説明するべきだと思います。国連での演説も含め海外でも散々使ってきている以上、これから内容を決めるというものでもないでしょうから。

 

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