AIの利用、その2です。

今回は「自動翻訳」。

コンピューターを使って自動で他の言語に翻訳する「自動翻訳」とか「機械翻訳」と言われるものがあります。この技術にはいろいろと問題があります。例えば、とにかく詳しい単語辞書を用意しないと、そのままだと翻訳してもらえません。どんどん新しいスラングも出て来ますし、日本語でも若者言葉のようなものは、翻訳に辞書の更新が必須です。

しかし、辞書を更新し続ければ良いかというと、そうでもありません。例えば「Good Morning」という熟語。これ、もともとは「Good Morning to You」で「あなたにとって良い朝でありますように」が正式な訳です。

しかし、これを「おはようございます」と訳しています。同じ時間帯に使われる挨拶の言葉ですのでこう訳されているわけですが、そもそも「おはようございます」は「お早くから、ご苦労様でございます」の意味です。

「あなたにとって良い朝でありますように」と「お早くから、ご苦労様でございます」は同じ意味ではありません。前者はキリスト教由来の祈りの言葉であり、後者は相手をねぎらう言葉です。つまり、ニュアンスが全く異なるわけです。

この「ニュアンス変換」は大変難しい。何しろ文化に根ざしているため、お互いに存在しない概念や、そもそも単語がないなどもあるわけです。「萌え」などは典型例ですよね。海外の言語には「萌え」に相当する言葉がありません。そもそもそういう概念が存在しないからです。

このニュアンス変換辞書を作るのが大変で、とてもじゃないけど正確にしようとすればするほど、自動翻訳はものすごく大変。

このニュアンス変換をAIで辞書か出来ないかなー、と。いっそ、今の辞書を全て捨てて、一からAIを使って構築すると、ものすごく良い辞書が出来るんじゃないかな。特に動画などを使って、シチュエーションや発音の、イントネーションまで放り込めれば、素晴らしいのが出来る気がする。

誰か相談に乗ってくれないかなぁ…

 

今月の歩数:113,044歩
今日の体重:70.0kg