最近、ベストセラーになっているというリサ・ランドールの「ワープする宇宙」を読んでいます。実はこれには訳があり、
「ベストセラーだから」
ではなく、
「宇宙論に一石投じる」
ことを目的としているのです。
まず前提として、私はダークマターやダークエネルギーが大嫌いです。ビッグバン宇宙論はもともとシンプルだったけど、実際の宇宙を観測した結果と照らし合わせたときにいろいろ説明が付かないことが出てくるのは当たり前。だからインフレーション宇宙論なんかが出てきたりするわけで、べつにこの辺を全て否定したいと思っているわけではありません。
ですが、どうしてもダークマターやダークエネルギーというのは辻褄を合わせるためだけに導入した感が否めないのです。しかもダークマターの種類を複数考えたりするようになっては、あまりにもご都合主義的な匂いがぷんぷんしてきてしまいます。
もし別の方法でビッグバン宇宙論を補完できるとしたら、そしてそれがダークマターやダークエネルギーを導入するよりもスマートな解決方法なのであれば、それに越したことはない、というのが私の意見です。
で、最近、WIRED VISIONで紹介されていた
や産経新聞の
などを読み、むかーしむかし、高校時代に
「宇宙の果てはどうなっているのか?宇宙から『果て』をなくすにはどうしたらいいか?」
を考えたときに使ったネタが転用できるのではないか?と考えたわけです。ま、よくある、もう一個次元を追加して、我々の宇宙は4次元空間(5次元時空)の超球の表面(表体積)である、というネタなんですけどね。でも「ワープする宇宙」のエッセンスを知ったときに、この5次元時空で考えて再構築してやれば、いろいろと出来るんじゃないか?と思ったわけです。
研究生活から12年も遠ざかっているロートル重力レンズ屋がどこまで出来るのか?自分でも楽しみだったりします。