琵琶湖博物館天文教育普及研究会近畿支部会が開催されました。昨年の京都産業大学以来の開催です。まぁ、毎年年1回しか行っていないわけですから、こんなもんだろうとは思いますけど。
今年のテーマは「学校と博物館の連携」です。
特に琵琶湖博物館は、もともとそういうのを想定して作られた博物館だと言うことで、学校の教員が学校連携学領域の学芸職員として派遣されています。今回は後輩の一人がここに派遣されたと言うことで実現しました。
 
今回の研究会で面白かったのは2つ。
 
一つ目は京都産業大学のボランティア、補助員の2制度です。特にその教育の仕方でしょうか。大学の望遠鏡を使った一般公開を担当する人員の養成を行っているわけですが、知識を付けないといけないのはもちろん、お客さんとのコミュニケーションも取らなければいけませんし、わかりやすく解説する方法も身につけなければいけません。なかなか難しい話です。
休憩時間中に名刺交換も兼ねて少し話をさせていただきましたが、やはりそこの所は個々人の性格もあるし、一筋縄には行かないようです。それでも外部講師を招聘したりして、学内の人間が言いにくいこともズバズバ言ってもらっているとのこと。これからどの様な感じでその辺を鍛えていくのか、楽しみです。そこは私も苦労しているところですから。自分はどのようにでもできるので、全然気にならないのですが、これを他人に教えるのは難しいもんなぁ…こればかりは、
「言えば分かる」
というもんでもないし。
 
二つ目の面白かった話は「ローヌ川の星月夜」を使った小学校の授業実例です。
「何の星座を描いたものか?」
を議論させるというものなのだそうですが、実はこういう星の並びは幾つかあるため、答えはゴッホ以外しか知らない「オープンエンド」型の授業になるということだそうで。
もちろん、幾つかの候補は示して終わるので、「もやっとした感じ」は残らないようになるんだそうですが、このアプローチは
「散々議論させておいて、結局自分は間違ってたのかよ」
というような形に陥らないそうなので、生徒の満足度も確保できるというから面白い。
実は今、eラーニングでまさにオープンエンド型のコンテンツを作ろうとしていまして、これが上手くいけば、大変面白いのではないかと考えています。ちょっとヒントになったかな。
 
そうだなぁ…来年くらいは久しぶりに発表しても良いかもしれませんな。
 
今日の歩数:9,266歩(11月合計:242,068歩)
今日の体重:67.2kg