11時にはものすごい並び方で、1時間待ちとまで言われた「宙博2009」。

仕方がないので、ちょっと空くまで上で行われていた「大江戸骨董市」をふらふらと見て回り、江戸切り子のグラスに思わず手が伸びそうになったり、焼 き魚用の陶器を探したりと、結構面白おかしく見て回りました。

また、昼食もその辺に出ていた屋台のパン屋でメロンパンとカレーパンを買ってもぐもぐ。骨董市を見ながら食べておりました。

一通り食べ、見て、みんながお昼ご飯を食べに出てくるであろう13時に会場へ戻ってみると、さすがに列も短くなっているではないですか。

「これならそんなに待たなくても入れるか な?」

と並び、30分ほどで入場でしました。

しかし会場はそんなに大きくありません。いや、はっきり言って狭い。昨年パシフィコで行われた国際航空宇宙展なんかと比べると、面積で10分の1程 度。金額は高いのに見るところがない。いかがなモノか? って感じでした。

とりあえず、NTTファシリティーズのブースで知り合いと雑談し、ストラップをもらったりしておりました。

その後はまず、発電衛星計画であるSSPSの展示コーナーで研究の進展具合などをいろいろと質問します。とりあえず、マイクロ波で送電するところは小規模な実験では技術の確立は出来つつあります。ただし、衛星からの送電というのはまだないわけで、当面の目標は低軌道に打ち上げた実験衛星と地上に作られた受電設備との間でキチンと電力の送受信が出来るようにすることだそうです。

受電設備は高調波の発生などもありますので、それを防ぐ回路設計も必要ですが、やはり都心部には作りにくい。しかしそんなに面積を取れる土地も日本にはないので、海上、特に無人島を核として周辺に構築するのが良いかもしれない、ということでした。もちろんフロートだって有力な構築方法なんですけどね。

また、本番はやはり静止軌道に投入したい。しかも原子力発電の代替を考えるなら、寿命が30~40年にならないと、電力会社としては踏み切れないだろう、ということで、メンテナンスをどのようにするのか? というのが大きな鍵になるだろう、と。
それと、静止軌道にそれなりに大きな衛星を置くことになりますので、いろんな機能を持たせて場所を上手く確保することを考えないといけないし、他の国との関係や電波の周波数割り当ての調整などを考えると、やはり東アジアの国々で協力して開発・設置した方が良いだろうとのことでした。かなり政治的な立ち回りをうまくやらないと、技術的には何とかなったとしても実現にこぎ着けるのは難しそうです。

そしてTMTの コーナーで質問&雑談。

うーん、参加するとすると、分担金は300億円ですか。すばる望遠鏡の400億円よりは安いですが、こういうのって、ホントにそれで収まるかどうかはわからんもんなぁ。

一応、研究テーマとしては、宇宙最初期の天体の発見と、地球型惑星の直接撮影になるだろうとのこと。ま、そりゃそうだな。とりあえず、最短で2018年完成。しかし、たぶん2020年以降にファーストライトになるだろうとのことでした。

 

以上で終わり。

でも、あの内容なら来年は行かなくても良いかな…