昨日に続き今日も参加です。再び天満橋のOMMビルです。今日もセミナーを2つ申し込んでおりました。やはり一人一台の情報端末時代にどの様な学習を行うかです。

 

「1人1台情報端末の学習環境新時代を目指して」
清水康敬

まずは1つ目。フューチャースクールの現状報告。現在フューチャースクールとして小学校10校、中学校8校、特別支援学校2校が選定され、小学校は2010年から、それ以外は2011年からスタートしています。
これらの学校には高機能タブレットが入っているが、この中からどういう機能が必要なのか?どういう機能が学習効果を高めるのか?を検証し、必要なものを全学校に展開するという。

この施策は民主党の原口氏が大臣の時に、シンガポールで「School for the Future」を見て、日本にフューチャースクールを作ろうと思ったのが最初だという。つまり国の将来の教育を考えたときに、シンガポールの進んでいるICT活用教育が素晴らしく映ったということなのだろう。

ただし問題点もある。例えばタブレットは文字を書きにくい。すると、文字を書くという行為に起因する学習は、どうしても修得しにくくなり、効果が現れない。もちろんデジタルの良い面もあり、例えば漢字の筆順学習には効果的なのだそうだが、逆に数をこなす必要のあるドリルのようなものだと、どうしても紙に劣るらしい。今はこういう事例を集めることが重要だと考えているらしい。

 

「1人1台タブレットPCの活用
フューチャースクール事業(総務省)・学びのイノベーション事業(文科省)の実践事例から」

堀田龍也

塩崎小学校の活用事例。クラス共有、グループ共有、遠隔交流(Skype)、制作活動、調べ学習、習熟。以上6つがキーワード。

これらの学習を行うのに重要なこととして、ソフトの習熟にも時間がかかるという指摘がされていた。特に大人と比べて児童は応用がなかなか利かず、同じ様なメニューがあるだろう、などという勘が働きにくいらしい。なのでソフトの数は少なく、かつ操作性が統一されていた方がよいそうな。

また佐賀の西与賀小学校では、つかむ、見通す、さぐる、まとめる、という流れこの流れで、最初は電子黒板、そしてまとめではタブレットPCという流れになるパターン。これは昨日の箕面の学校も同じ。ところが3例目の広島の藤の木では、同じ流れでも、つかみはタブレットで、まとめが電子黒板。全くの逆になっているのが面白い。

さて、タブレットを机の上にそのまま置くと、タブレットをのぞき込むような形となり姿勢が悪くなるので、牛乳パックで,何と言うんでしょうか、斜めにする台を作っているそうで。これを「タブレットまくら」と呼んでいるそうな。別の学校(藤の木)ではサランラップの芯だそうで。フューチャースクールも大変だなあ。

あと、ノートの取り方も変わるらしい。最初は自分さえ分かれば良いという書き方であったのが、自分のタブブレットPC上で書いていたノートが電子黒板に映し出され、それを使ってクラスメイトに説明をするという授業が何度も繰り返されていると、クラスメイトに対して電子黒板で発表する事を前提にしたノートの書き方をするようになる。これは大きな進展!何しろ、

「何故そう考えるのか?」
「どういう理由なのか?」
「どれとどれが関連しているのか?」

などを矢印を使ったり、吹き出しメモを使ったりして、キレイに整理するようになるらしい。

いやぁ、面白いですなぁ。

明日は大阪市立科学館に行ってます。

 

今日の歩数:15,170歩(6月合計:264,005歩)
今日の体重:68.1kg