8月17日、金曜日。私は東京は渋谷にある東急文化会館(写真1)にやって来ました。ここは3月まで五島プラネタリウムがあったところです。日本プラネタリウム界に足跡を残し、残念ながら閉館してしまいましたが、そのドームシアターの跡地利用が決まったということでしたので、
「はてさて、一体どんな風になったのやら」
という野次馬根性を10%ほどと、趣味を90%ぐらいミックスして訪れたのです。何故趣味が90%かって?それは
「渋谷にガンダム出現!?(写真2)
って言われたら行かないわけにはねぇ・・・(笑)。

写真1

 


写真2

写真3

ホームページで確認すると1日10回上映ということだったので、
「1時間に1回くらいはやっているのだろう」
と見当を付け、上映時間を確認せずに行きました(写真3)。 どうやら10時から20時まで、1時間毎に投影を行っているようです。ところが行ってみてびっくり!12時からの回を見ようと行ったのですが、上映15分 前だというのに、お客さんが10人ぐらいしかいない・・・入場開始時刻になっても20人、投影開始時間でも30人。座席は見たところ120席ほどはあるよ うなのにがらがら。大丈夫なのか?採算は採れているのか、E-Field!?

 話は前後しますがこのE-Field、プラネタリウムのドームを活用して科学にまつわる実験的な作品を上映するのが目的らしいのです。ちなみにE-FieldのEは、エンターテイメントのEだそうで、パンフレット(写真4)にも書かれているように
「様々な技術や技法を積極的に取り入れ科学とエンターテイメントの融合した新しい形の場」
を目標にしているそうです。科学エンターテイメント番組を上映していきたいのでしょう。

写真4

 

 

 中を見てみると座席は全て入れ替えたように見える(写真5)。ジュースを置くことが出来るようになっているんです。なるほど。確かプラネタリウムの中では飲食は禁止だったはずだから、やっぱり入れ替えたんだろうなぁ・・・。
続いてドーム。これはそのままで、なーんにも変わっていません。それが証拠にほら、地上の風景がドームに残っています(写真6)。やっぱりそこまでは手が回らないんだろうなぁ・・・ま、ここはどうせ映像には関係ないところだから、そのままにしたのでしょう。


写真5


写真6

で、最初がガンダム。戦闘に巻き込まれた民間宇宙船に取り残された姉弟が真空の空間を何とか乗り切って救命ポットに乗り移り、地球に帰還するというも の。人工衛星の軌道や大気圏突入の仕方などが番組中では紹介されていて、ガンダムというよりは「ガンダムの世界観を使って科学番組を作りました」という感 じの仕上がりになっています。科学番組だと思って見ればそれなりに楽しめますが、ガンダムを期待して見に行くとチトつらい。何となく科学番組に特有の「説 教臭さ」が漂っているからなんですが。

 あと、ドーム全体を使っているのではなく、ビデオプロジェクター3台を使って、中心(メイン画面)と左右(サブ画面)で異なる映像を流している(図1)。これがかなり見づらい。視線をちょこちょこと移動させる必要がある上、同時に2つの画面でセリフが流れると聞き取ることも難しい。もうちょっと工夫する必要があるなと思いました。まぁ、私はそれなりに楽しめたんですが。今後に期待ですね。

 

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