二兎を追えるか?

宇宙開発の中長期方針が固まりつつある。

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記者の目:H2Aロケット成功 夢と現実、二兎を追え

最終的な答申などが出た際にもう少し詳しい話はすることとして、この「記者の目」という毎日新聞の記事が面白かったので紹介したい。

どうも日本という国は「すぐにお金に結びつく」技術しか関心がない、と言われる事が多い。「宇宙開発が何の役に立つのか?」というのはまさにその典型例だろう。ノーベル賞を取った小柴さんのカミオカンデだって、そういう人から言わせたら「何の役に立つのか?」で切って捨てられてしまうものなのだろう。

だが、考えて欲しい。そういった世界最先端の技術を磨いてこそ、日本は物作り大国として世界の最先端を走ることが出来るのではないか?そういった最先端のことにチャレンジすることが、日本の技術を最先端の位置に位置づけ続ける原動力になるのだ。もしそういった取り組みをやめてしまえば、技術力はどんどん後からやってくる国に追い抜かれてしまうに違いない。

そのためには今は夢としか思えないことにチャレンジし続けなければならない。夢を実現しようと努力することが、新らしい発想や技術を生み出し、それが全体の技術レベルを押し上げるのだ。

だからこそ、私は言いたい。「何の役に立つかって?そりゃ、日本を経済大国たらしめる技術レベルを支えているんだよ」と。

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