年度が替わりましたね。その影響かどうかはわかりませんが、新しい宇宙旅行のサービスが発表されてきています。

これまで発表された宇宙旅行サービスは、

1)100kmの高さまで行ってくる(約1100万円)
2)国際宇宙ステーションに1週間滞在(約22億円)
3)月を一周してくる(約110億円)

というもので、スペースアドベンチャーズ社が催行し、日本ではJTBも扱っているものだけでした。 しかし最近になって、様々なサービスが展開されてきていますので、いくつか紹介してみましょう。

まずはかなり本格的なプランです。

◆ミサイル・リサイクラーズ社
弾道軌道ツアー・宇宙遊泳付プラン(費用1億円)
旧ソビエト製及びアメリカ製の、旧式になったICBMミサイルを使用してのツアーです。気分はまさにミサイルそのもの!
参加者は宇宙服を着て、本来はミサイル弾頭が搭載されるはずだったスペースに詰め込まれます。宇宙空間まで打ち上げられた後、ミサイル弾頭と同様に、ロケットから分離され、宇宙空間に放り出されます。眼下に見下ろす地球はさぞかし絶景でしょう。しばしの宇宙遊泳を楽しむことが出来ます。カメラは必需品です。
なお、地球への帰還は各人の「根性」次第ですので、気合いで大気圏突入をこなしたいところです。「機動戦士ガンダム」や「機動戦士Zガンダム」の大気圏突入シーンを見て、研究しておくことも忘れずに。ミサイル・リサイクラーズ社では大気圏突入用バリュートのレンタル(別料金)も検討しているとのことです。

 もうちょっと安いプランをお探しの方を対象にしたものもあります。

◆スペース・キャノン・アドベンチャーズ社
ヴェルヌ・ツアー(100万円~)
サーカスの「人間大砲」をベースにしています。かのフランスの作家ジュール・ヴェルヌが「月世界旅行」という作品の中でも採用した、由緒正しい方法です。
参加者はまず宇宙服のみか砲弾型宇宙カプセルかを選択し、その後に到達希望高度を伝えます。費用はこの2つで決まります。
その後準備が整い次第、スペース・キャノン・アドベンチャーズ社が保有する「巨大大砲」に装填され、心の準備ができ次第発射されます。初期加速時のGがかなりきついのですが、そこを根性で耐えれば素晴らしい気分になれること請け合いです。目を開けたときには美しい地球か、もしくは美しい花畑(彼岸)かのどちらかを見ることが出来ます。
なお、着地先は不明ですので、パスポートを忘れないようにしましょう。

 タダで宇宙へ行きたいという人向けのプランも出来ました。

◆エレベーター・コンストラクター社
宇宙エレベーター・プラン(0円)
参加者は、宇宙エレベーターの建設現場に送り込まれ、そこで建設作業に従事します。旅行費用と滞在費はすべて、参加者の方へのお給料でまかなわれますので、宇宙へ行くのに初期費用は全くいりません。また、一緒に宇宙を目指す仲間もたくさん出来る上、がんばって完成を早めれば、エレベーター・コンストラクター社からの報償金がもらえるかもしれないというボーナス付です。
期間は10年~20年とちょっと長めですが、「お金はないけど、時間ならいくらでもあるぞ」という方は参加してみてはいかがでしょうか?

 他にも中国では「エンペラー・プラン」として、参加者が座った椅子にロケット花火を大量にくくりつけて打ち上げるプランなどが検討されています。あなたも今年のGWや夏休みは、こういった格安ツアーに参加してみてはいかがでしょうか?

 

ここまで、4月1日ネタでした。エイプリルフール、バンザイ!